こんにちは!
いやこんばんは!
器モードがマックスだったので、ブログのことをすっかり忘れていました。
試作品をいっぱい作っています。
狙いどおりに焼きあがったら、たくさん作ろうとおもいます。
そんな近頃ですが。
一昨日、前の日にひいたモノどもの乾燥具合をみようと、いちばん薄い花入れに触ってみたら…。
なんと、メリメリメリ!!!と、割れてしまった。
ななめに、ねじれるような亀裂で、メリメリメリッ!と、今まで見たこともない感じに。
なんじゃこりゃー!!
混ぜた再生土が、なんか具合悪かったかな?他のはどうかと恐る恐る、触ってみる。
一つを除いて、無事のようだ。
ほっとして、削れるものは削って、ホリホリするために明るいところに持って行ってみると、何やらよからぬ斜め模様が、見えるか見えないかくらいに入っているものがある。
うーん…。
かまわん、彫っちゃえ!と、ホリホリしていたら、幾つかの斜め模様がはっきりしてきた。そして、一つは切れに至った。
お…恐ろしや!!!
仕方なく、少しでもあの不吉な模様があるものは壊し、残った無傷らしき3分の1程度を彫って、その日は終わりにした。新たにひいても良かったが、原因不明のままだとまた同じことを繰り返しそうで、やめた。
こんな切れ方、割れ方は、私の少ない経験の中では、はじめてだった。
その夜、しょんぼりとお風呂に浸かって、ぼーーーっとしていた。
それにしてもこのフロは寒いな、露天風呂だと思って良きに考えよう、みたいなことを考えていたら…。
チーンと、思いついてしまった。
もしかして!!!
こ…こ…。
凍ってしまったのかあの人たちは!!!
確かに最近ものすごく寒かったし、朝ひいたものに触ると氷のような冷たさだった…冬はそういうもんだと思っていたけれど。
急いでお風呂から出て、検索してみたら、ひいたものが凍ると割れるだの切れるだの、たくさん出てきた!
まさにこれだ~っ!
去年までは、同じ瀬戸市内の、ここから2kmも離れてないところにある工房で作っていたけれど、まったくこんなことは起こらなかった。
今年少し山寄りに引越して、はじめての冬。
そういえば窯業学校時代の友人で、今借りている住まいの近所から通っていた子の車には、何故か雪が積もっていることがあったな…。ギャグかと思った。
舐めてました。赤津の冬を。
家の中でも、普通に凍った。
立派な霜柱にうっとり見とれている場合ではありませんでした。
驚いたことに、ムロの中にいた者たちは、無事だった。
夏は重宝していたが、冬はムロのがむしろ寒いかな?くらいに思っていて、部屋に出して置いたほうが少しは乾くんではないかと思っていた。夜中はムロの中の方が暖かかったのかもしれない。
そういう場所に、作られているんだなぁ。今更ながら、この家の持ち主だった先生や、焼きものを作ってきた人たちのこれまでの知恵は、すごいと思った。
今日ひいたのは、すべてムロの中に入れて、夜中も小さく灯りをつけたままにしておいた。寒い地域では当たり前のようにされてきたことを、はじめてした。
凍った日に無事に見えたものも、焼いてみると駄目かもしれない。
けれど、一度焼いてみて、どうなるか見届けようと思う。
最初はガッカリしたが、ムロのある有難さを実感してしまったので、なんだかじんわり嬉しくなった。
今日はビールが美味しく飲めそうだ。